2014年5月30日金曜日

40年前の名機JBL LE8Tメンテナンス、外装編その1

さて、思いの外程度の良いLE8Tでしたがゴムエッジ(正式にはランソライと言う様です)は固いってほどじゃありませんが、かと言ってしなやかってほどでもありません。


ご覧のように、むくんだ足に残る靴下の跡の様に凹みがなかなか元に戻りません。
そのせいか、中高音域は良いですが低音域がイマイチの様に感じます。
なので、こちらでゴムエッジ専用軟化剤とラバーダンプ剤のセットを購入。
それらが届くまで外装のメンテナンスをしました。

まずはこちら


消毒用エタノールとコットンパフ。
エタノールは少々高いですが、洗剤を使うより汚れがよく落ち2度拭きしなくても良いので楽です。コットンパフは50枚入り100円です。


一面を拭きとった後。
それほど汚れていないように見えましたが、やはり40年の歴史はありました(^^;;


次に凹みや傷。
こちらもひどい傷はほとんどありませんが、ご覧のような傷は随所に見られます。
そこで・・・


こいつで埋めていきます。100均では手頃なのがなかったのでホームセンターで・・・
パテではないので少々柔らか目で後処理が楽です。


埋めた後。はみ出しは後で拭き取ります。
後でニス仕上げするので多少の色味の違いは気にしません (^^;;

次は前面のグリルネット。
ほんとうは洗剤掛けてザブザブ洗いたいところですが
流石に40年モノなので今回はそのままで。
当時はやり?だった組格子にも多少の塗装剥げがあるので・・・


この補修マーカーも100均で調達です。


こんな感じです。こちらもニス仕上げするのでこんなもんで良いかと(^^;;

この前面グリルネットは四隅が木ねじで止められています。
今後メンテナンスする上でいちいちネジを外すのも面倒なので・・・


マグネット留めにしようと思います。


これまた100均で用意した、マグネットと木ねじです。
100均様々ですね (^^;;


グリル枠裏の四隅に短めの木ねじをねじ込みます。
そういえば、ネットを留めているタッカー(ホチキスの針の大きいやつ)を見てください。全然錆びていません。
普通40年もするとこういうところは結構錆びているんですよね。
いかに保存状態が良かったかということですね (^_^)

本体四隅にマグネットの直径6ミリよりわずかに小さい穴を開けてそこへマグネットを打ち込みました。
これでグリルネット裏の木ねじとペタっと吸着するので簡単にネットの取り外しができるようになりました。


次はスピーカーエッジの軟化処理と接続端子へと続く・・・


2014年5月27日火曜日

40年前の名機、JBL LE8Tゲット!

以前、とあることから知人の所有する3〜40年前の往年の名機20センチフルレンジスピーカーJBL LE8Tの劣化したウレタンエッジの張替えをしました。
ジツはこの依頼を受けるまで、このスピーカーの存在すら知らず色々調べているうちに今でも人気のあるビンテージスピーカーであることが分かりました。
でも預かった時はDIATONEのツーウェイスピーカーDS-24Bのエンクロージャー(箱)に収まっていました。
このボックスのツィーターを外しそこにフタをし元の20センチウーハーの代りにLE8Tをセットしていたのです。
当時LE8Tは一本4万円前後もしていたので、箱は自作したり今回のように他の箱を流用したりしてLE8Tの音を楽しんでいたようです。
エッジの張替えを終え、その箱にセットして音出しをしてみると、20センチフルレンジとは思えないなんと素晴らしい音がでるではありませんか。
JBLの仕様によると推奨エンクロージャー容積は21〜113リッターとありますが、この箱はギリギリ20リッター位の容積でした。
それでも素晴らしい音で部屋全体から音が鳴っている様な感じで、Jacinthaの艶かしい声がたまりませんでした。
それ以降、ぜひともこのスピーカーを手に入れたい。
出来れば、当時SANSUIから出ていたSP-LE8Tという型番のセットを手に入れたいと思っていたところ、ようやくヤフオクで手に入れることが出来ました。
しかもかなり格安(通常相場の半額程度)で。
この出品者は正面のネットを外さず中身(スピーカー)を確認して居ない状態での出品だったので実際にスピーカーが正規のLE8Tが入っているかどうかも分からない状態での落札でした。
そのせいで格安で落札出来たんだと思いますが(^^;;
で、モノが届いてビックリ!掘り出し物でした。!!

それがこちら


容積50リッター程のバスレフエンクロージャーに20センチフルレンジ一発です。
しかもなんと最初期モデルのゴムエッジ仕様で劣化していない状態です。


早速ユニットを外してみると・・・


保管状態が良かったのでしょうか、巨大なアルニコVマグネットも僅かに腐食が見られる程度でとても状態が良いのが分かります。


エンクロージャー内部もしっかりと作られているのが分かります。
バスレフポートが塩ビ管なのはご愛嬌でしょうか(^^;;
内部に手を入れる前にオリジナルの音をどうぞ・・・


PCの内蔵スピーカーではその音の良さは伝わりませんので是非ヘッドホンか外部スピーカーでお聞き下さい。
メンテする前でもこんだけ良い音で鳴ってます。
※何故かスマホからでは見られないようですね(^^;;
PCでご確認下さいm(_"_)m